ゴルフで得たものは仕事に活かせ

あぁ、仕事がしんどい、という時に心に効くゴルフストーリー

終わりの見えない仕事でも前向きに

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毎日、毎日、残業です。やってもやっても終わらない。一つの山を登ったら、そこはゴールではなく、さらに高い山への途中だった。

 

ほんと、同じサラリーマンとして同感です。なんでこんなに次から次へ問題課題が押し寄せてくるんでしょうね。一つの山を登ったら、また次の山が、そう、しかも、さらに高い山が待ってますからね。たまに登ったら違う山だったなんてときは、ホント凹みます。

あなたは、管理職でしょうか。私も。

 

そんな毎日で、ホントに疲れたとき、私は二つのことを思い出します。

一つは、「仕事とは課題の山のことである。その課題の山を一つひとつ崩していくのが管理職の仕事である。」(昔Nの付く大手IT企業の会長から教えてもらった言葉)

そう、仕事って、そもそも課題問題を解決することなんですね。だから、次から次へ問題が押し寄せてくるのではなく、正確に言うと、そういうポジションにいるから、押し寄せてきて当たり前。私たちはそれが仕事だもの。

だったら、諦めて課題問題を楽しみましょうや。

そう思ったら、私は、二つ目のことを思います。

それは、一つの白いボールです。

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なんでこんなラフに入ってるんや、とか。なんでこんなところにバンカーあるねん、とか。不運な風が突然吹いた、とか。そんなことはどうでもよろしい。それは、上がって次のホールに向かうしばしの時間に考えればよろしい。

まず、この一打に集中する。

困難な仕事に直面した時、私は「よし、どうやってこの球をグリーンに乗せてくれようか」と心の中で唱えます。トラブルのときこそ、腕の見せ所。

どんなに終わりのない仕事でも、それは一つひとつの仕事の積み重ね。そう、一打一打を、コツコツと打っていって、ひとホール、ひとホール、楽しんでいきましょう。

 

ジョージ・ローという選手の名前を聞いたことがあるでしょうか。プロゴルファーとしてよりも、「ジョージ・ロー」というパターで有名ですね。あのジャック・ニクラウスがメジャー18勝のうち、16勝をこの名器で勝ったという今や幻のパターですね。

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ジョージ・ローは選手としては、今一つ成績は残せませんでしたが、パターにかけては名手と異名をとるほどの名手です。自分でも「おそらく私は世界で一番パッティングの上手い男の一人だろう」と言っています。それもそのはず、ある時、ある選手が、1番ホールに向かう時に、グリーン練習場でローを見かけました。そして9ホールを終えてINに向かう途中で、まだ練習しているローを見かけました。「えらく熱心だなあ」そして18番を終えてクラブに帰ってくると、ローはまだ練習グリーンでパットの練習をしていたそうです。「いったい何時間練習していたんだい。君が練習してるあいだに、我々は18ホールを回ってきたよ。よく疲れないものだね」「パットで大事なことは何時間立ってても疲れない姿勢を見つけることなんだ。数十分で疲れるようならゲームの途中でパットの調子も狂うものさ」

そんなローですが、技術的な向上と同じくらい精神的な向上がゴルフには大事なのだと唱えて、それを理論化した最初のゴルファーではないでしょうか。

それは、今では「ローの法則」と呼ばれて、ゴルフ心理学のバイブルとなっています。

10に及ぶこのバイブルの中の一つに、次のような言葉あります。

私は、この言葉が大好きです。

「背中の後ろで起きたミスのすべてを忘れよ。過ぎた失敗を悔やんでも得るものは無い。くよくよする自分を叱咤し、気分を前向きに切り替えるんだ」

 

さて、明日も仕事を頑張るとしましょうか。

 

 

 

参考文献・出典

ゴルフ大全    マイケル・ホッブス編 夏坂健訳

ピーターたちのゴルフマナー 鈴木康之

ダウン・ザ・フェアウェイ ボビー・ジョーンズ オー・ビー・キーラー 菊谷匡祐訳

王者のゴルフ 夏坂健

ゴルフの「奥の手」 夏坂健

ゴルフへの恋文 夏坂健

されどゴルフ 夏坂健

騎士たちの1番ホール 夏坂健

ダブルボギーが常識にて候 夏坂健

ゴルフがある幸せ 夏坂健

ゴルフの風に吹かれて 夏坂健

ナイス・ボギー 夏坂健